詩花は961プロを変えたのか

 

 

約9年ぶりの961プロの単独CDおめでとうございます。

 

 

さて、まず詩花については発売当初の僕の所感は下記のようなものでした。

 

https://twitter.com/pinnmoku/status/964024319574593536?s=21

プレイしててふわっと思ってるのが、詩花ちゃんが存在する世界ではジュピターは存在しないんじゃないかと。

https://twitter.com/pinnmoku/status/972481395456073729?s=21

詩花ちゃんは存在が異質だからプロフェやジュピターとは同時に961に存在できない気がする。

https://twitter.com/pinnmoku/status/972482218072293376?s=21

ストーリーという意味ではジュピターとプロフェは勿論同時に存在はしないんだが、可能性という意味で同時に961プロにいる世界線もあると思うのよ。ただ詩花が存在する世界線黒井崇男がプロフェやジュピターを結成させるかというと難しい…。

https://twitter.com/pinnmoku/status/988221132904935424?s=21

詩花ちゃんは従来の961プロのアイドルだというと難しい。なぜなら彼女は961プロのアイドルとして見初められたわけじゃなく不可抗力であの場所にいるから。

https://twitter.com/pinnmoku/status/1023817509416235008?s=21

詩花は961アイドルだし961アイドルとしての才能も実力もあるけど選ばれたアイドルというわけではないからこう…

 


以上を踏まえて、今回のCDを聴きながら考えたことをつらつら書いていこうと思います。

 

 

詩花は黒井崇男の娘です。

彼女がアイドルに憧れたのは父親の影響であり、アイドルになるにあたって961プロ以外の選択肢は無かったでしょう。

黒井社長も彼女がアイドルを望むなら、ステラステージそして今回のドラマCDの溺愛ようからして勿論自分の事務所に入れるでしょう。

 

では彼女は本当に黒井社長が見出してきた従来の961プロのアイドルと同じでしょうか。


結論から言ってやはり違うと思います。

 


美希 響 貴音 冬馬 翔太 北斗 玲音

今まで961プロのアイドルとして登場した7人には黒井社長が目をつけるような共通点があったように思います。(尚玲音が961プロだと判明したのはマストソングスであり確定したのはステラと最近ではありますが)


共通点といっても精神的で抽象的なものでありある種バラバラともいえて言語化は難しいです。ですが強いて表現するなら「確固たる実力才能根性努力がある上で圧倒的自信を持ちただひたすら上を見る渇望力がある」というところでしょうか。

ただ才能があるだけじゃないギラギラしたものを各々秘めているアイドルばかりです。


961プロアイドルではありませんが、朝焼けは黄金色に登場するブラックニードル3人も描写は少ないですが特に一紗などはそのような性質を見て取れます。

 

では詩花はどうでしょうか。

確かに彼女には確固たる実力と才能があります。しかしながら精神性はどこか物足りないように思います。

これはステラステージで顕著で彼女は765にとって高め合う好敵手でした。

 

そしてそう、これはおそらく従来の961プロからは程遠い存在なのです。


従来の961プロの方針は馴れ合いを否定するものでした。

アイドルマスターのゲームはそれぞれがパラレルですので正直キャラクターや世界設定のブレはちょくちょくあるのですが、SP 2 (OFA)での961アイドル達の振る舞いや黒井社長の言動は「アイドルと個の世界」という点で徹底していたように思います。

もっというとSP 2 は敵、OFAは壁と、絶対的に765とは馴染まない存在でした。


だから765プロと高め合う好敵手という立場の詩花はやはり異質な存在なのです。

(脱線しますが、ステラで詩花を警戒するのは美希だけなんですよね…。流石だなと思った記憶があります。)


もし彼女が黒井崇男の娘でなかったなら、崇男の目に止まっただろうか、そもそも彼女は961プロに入っただろうかと思うと疑問に思います。

 

しかしながら詩花には961の遺伝子が根幹にはあって、そこには961アイドル特有の輝きがしっかりとあるようにも思います。

ドラマCDでの玲音への戦線布告もそれですし、これは次元を超えますがプロミ2日目の覚醒Blooming starにも言えます。

 


さて本題に入りますが、

「詩花は961プロを変えたのか」。


今回のドラマCDで確信しました。

彼女は961プロを変えました。


アイドル同士高め合うという姿勢は、961プロに今まで無かったものです。

そしてドラマCDの玲音から詩花に対する対応はOFAにおける対765アイドルを彷彿とさせます。

「お互いをライバルとして高め合う、対外的にも内部でも」

変わったと、言わざるを得ないと思います。

 


詩花は961プロを変えました。

新しい風を吹き込んだとも言えます。

 


また他にも変えたものがあります。

黒井崇男です。


正直黒井社長のキャラは媒体ごとにキャラぶれが激しいところではあるんですが、詩花の登場により激変したように思います。


ドラマCDにおける黒井社長の詩花初ステージ評は父親としての気持ちが入り込み過ぎたものでした。またステージ前にはあからさまにハラハラし…(かわいい)。

もし父親としてあそこにいなかったら別の表現評価になっていたでしょう。


彼も人の親か…と思わざるを得なかったです。でも黒井崇男らしいなとも思いました。

己のアイドルへの溺愛ようはSPやドラマCD玲音からも伺えるので、それが娘となると盲目になるのでしょうね。

彼の目指すアイドル像は彼女の存在から変わっていくのでしょうか…。

 


以上のことからやはり詩花は961アイドルとして異質で、961プロを変えたのです。

 

 


さてここからは961プロとそのアイドルについて軽めにつらつらと。

 


まず黒井崇男について。

今回のドラマCD、ステラに続きだいぶ衝撃的だったんですが、思ってた以上に彼女に対して大事にアイドルとして育ててるなという印象を受けました。これは詩花以外にはしないでしょうね。あー…黒井崇男も人の親か…。

あと詩花のステージにハラハラするところなんとなく初ステージに地味にドキドキしてた冬馬を思い出し、やっぱ961の遺伝子が…(宗教)となりました(?)。

あとちょくちょく思ってたんですけど、黒井社長ってアイドルからどう呼ばれても全然怒らないよね。玲音は安定の黒井だし黒ちゃんだし果てはおっさんだし。

彼の期待に応えるアイドルには、それ以外は良い意味でどうでも良いのでしょうね。


彼はアイドルの生み出す輝きを誰よりも愛していると思います。

 

それからこれは朝焼けを読みながら思っていたことですが、もし響や冬馬や一紗が音無琴美の事件と同じ状況に置かれたとしたら、彼らは絶対に強行すると思います。

そしてそれを決断したら黒井崇男は成功させる為のバックアップは取れうる限りの事をする筈です。(実際琴美のステージのバックアップをしていたので)


そういう子が黒井崇男961プロのアイドルなんだなぁと。思うのです。

 

 

次に玲音と冬馬(ジュピター)について。

玲音はOFAの頃からミリシタに至るまでかなり自由にアイドル活動を行なっています。そしてドラマCDでも描写があったように、黒井社長の指示を跳ね除けることもしてみせています。

ここで思い出されるのは黒井崇男から離反した冬馬とジュピターですが、よくよく考えると別に黒井社長ってジュピターを解雇したことないんですよね。

2は(ルートにより差異はありますが)765に負けた責任から冬馬自ら解散を提案していますし、アニメは黒井社長のやり方に耐えかねて3人から辞める旨を、ざわわんは黒井社長に信じてもらえなかった冬馬が方向性の違いから…とどれもそうです。そして黒井社長の反応としてはざわわんに至っては引き留めてますし、2もアニメも反抗期の子どもに対する対応かのようです。

だからもし彼ら3人が765プロと相対しなければ「負けなければ」「765への因縁を知らなければ」「プロデューサーを知らなければ」、そうそうに961プロを辞めることなく、ゆくゆくは玲音のように好きにやらせてもらえるまでになったのかもしれない、と思いました。

ジュピターを近道でトップに押し上げたのは紛れもなく黒井崇男の手腕でありアイドルへの(曲がりくねった)愛情からです。

だから何かが違えば、ジュピターも十分あそこにいたと思います。つまり玲音とジュピターに違いはないと、僕は思います。

 

ただ玲音は既に実績を積んでから961プロに入ったっぽい感じもありましたね。所属というよりエージェンシーに近いのかも。だからそもそも玲音が確固たるものを持ってから彼女が961を選んだ、なら本当にスタートが違うし、比べられないな…。

もしそうならある種961プロのいいとこ取りをしてるのが彼女でしょうね。

 

あと関係ないけど玲音って765プロのアイドルを凝縮して煮詰めて搾り取った最強アイドルだなぁと改めて思いました。前述でも少し触れましたが彼女は敵というより765が超えるべき自分達自身の壁という印象があります。かっこいいね。

 

 

次にジュピターについて。

上記とは全然関係ない話ですが。最近ふわふわと思っていたこと。

受け売りですが、黒井社長は天ヶ瀬冬馬の添え物として翔太と北斗を選んだんでは無い。という言説。まさにそうだと思います。

ジュピターはひとつしかない椅子を3人でも争い続けるグループであると僕は思っています。冬馬に勝てるのは自分しかいないと翔太も北斗も思っているだろうし、その強い意志を持つ2人に対し尚更に加速して椅子を目指し続けるのが冬馬だと。

王者の椅子は一つしかないと彼らは分かっている。んだと、思います。

 

 

次に詩花と冬馬について。

大分与太話です。

某アイドルの育成者の話ですが、アイドルを選ぶ時の基準に境遇を考慮している、というのがあります。

辛い境遇を子供時代に生きてきた子には、強い向上心と他にはない色気が目に宿るからと。

今回のドラマCDを聴いて、そんな話を思い出しました。

与太話です。

 

 

次に詩花とジュピターのこれまた与太話。

冒頭に記載してることなのですが、詩花が居る世界線にジュピターはいないというやつ。


いや多分制作スタッフ的には居るんだろうし今後共演はゲーム内だろうとあるか分からん961フェスだろうと合同プロミだろうと普通にあると思います。


でも詩花がいる世界線黒井崇男がジュピターを見つけられないような気がして。なんでだろう。詩花が黒井崇男の何かを抜き取ってしまったような感覚でしょうか。


というかジュピターをみすみす手放すようなことをしでかさなさそうというか…。

(じゃあ詩花とジュピターが同時所属ならあり得るのか?)

 


まぁこれはかなり僕個人の与太話です。

 

 

これぐらいにしておきます。

いろいろ書きましたがやっぱり僕は961プロと961アイドルと黒井崇男が好きなので、961プロのライブやって欲しいし8人全員敵のゲームやりたいです。

あー〜敵の美希響貴音ジュピターのゲームやりてぇ〜〜〜!!!!!!!