俺にとってアイマスとSMAPが切り離せない話
まず俺はSMAPが大好きである。
物心ついた時からSMAPが大好きで、俺の人生において数々の場面で彼らに救われ笑顔にさせて貰った。だが今回俺とSMAPについて云々はあまり重要ではないのでその辺については割愛させて貰う。
さて、俺がアイマスを知ったのは何を隠そう中居正広さんのあの伝説のCMである。中居くんが出演するデレステのCMはいくつかバージョンがあるが、1番最初の中居くんがトロッコに乗って音程がやばいおねシンを披露するあのCMである。
初見でまず「なんだよこのCMwww」と思った。アイドルはやめらんない!の煽り文句やインパクトが強すぎる歌声。しかし中居正広というアイドルの良さと「アイドル」という概念をなんとなく表現しているあのCM。正直めちゃくちゃ興味を持った。そしてその日のうちにデレステをインストしていた。
始めてみると、元々SMAPをはじめももクロやAKB48などのリアルアイドルが好きだったのも手伝い、楽曲の良さ、キャラの良さ、ゲームの面白さに瞬く間に落ちていった。(ちなみにこの時点で俺はあまりプロデューサーという"設定"を重要視していなく、"アイドル"というより"キャラ"だと思っていた…)その辺は各プロデューサーさん達が身をもって分かっているだろうと思う。
ここでハナからの前提を覆すのだがアイマスを知ったのは、厳密に言えばあのCMからではない。実はその数年前から菊地真という"キャラ"を好きになっていた。元はpixivでたまたま見かけあまりの可愛さに、何の作品かもろくに調べないまま画像を見漁ったのが最初である。その後数年間、何の作品かも知らないまま、アイドルなのかどうかも良く知らないまま、新しい菊地真の公式絵(今思えばモバマスやミリオン、据置ゲーのキャプなどなのだが)が見つかれば即保存していた。
そしてデレステにハマってから程なく、菊地真が「デレステ」と同じ「アイマス」のキャラであるということを知る。そこで俺は勿論こう思った。
今思えばデレステだけやってるオタクにしかできない発言である。ありがたいことに俺の側にはアイマスSPからの友人Pがいた為、すぐにそう質問した。そこで返ってきた答えは、
「ちょっと面倒いんだけどシリーズが違うというか事務所が違うというか」
事務所が違う!?意味わかんねー!
と、思ったところに友人はいった。
「真が踊るゲームもあるよ」
俺は即YouTubeで調べた。
そこで初めて菊地真が踊る"きゅんパイア"を目撃し、「こんなに声ハスキーなの!?」と驚嘆した。そしてデレステとはまたベクトルの違う二次元アイドルのCGが踊るさまに衝撃を受けた。
こんなにもリアルに踊るのか!こんなにもリアルなモデリングがあるのか!こんなにも凄い技術あったんだ!と。そして(その時主に見かけたMVがアイマス2のものだった為)、アイマス2を即買った。
そしてアイマス2を少しずつプレイしていく中でようやく俺は、アイドルとプロデューサーという「アイマスの設定」、そして俺たちが目撃しているこの子達は紛れもなく「アイドル」だということに気づかされたのである。
さて、そんな俺のプロデューサーとしての自覚やアイマスアイドルの実現性はさておき、アイマス2といえば彼らである。
そう、961プロの刺客、ジュピターである。
俺はアイマス2をやっていく中でアイマスの深みに落ちていくと同時に彼らの存在に衝撃を受けた。
俺は前述の通り男性アイドルと女性アイドルどちらも好きだったが、別物だと思っていた。何故ならアイドルとは、男性なら女性をターゲットに、女性なら男性をターゲットにしているもので、そこには性差があり比べることは物理的に無理だと勝手に無意識に区別していたのである。
しかしアイマス2はどうだろう。
なんと女性アイドルである765プロに立ちはだかるは男性アイドルのジュピターである。もう驚天動地である。
俺はアイマス2をやっていて、アイマスアイドルは特有の概念(どちらかといえば昔のアイドルの概念(そもそもそれがモチーフらしいので当たり前なのかもしれない))があり、現実世界のアイドルとは少し違うということに気がつき始めていた。アイマスにおけるアイドルはスポーツ的概念に近い。
だからこそ、アイドルというフィールドで男女関係なく実力で"戦う"という物語に衝撃を受けたのだ。
ここで更に俺はアイマスを好きになっていく。
さて、ジュピターである。
事前情報を特に得ずに衝動的に買っていた俺はジュピターをゲームでだんだんと知ることになるのだが、俺はまた衝撃を受けることになる。
二次元男性アイドルコンテンツは無数にあると思うのだが俺はまぁ特に興味がなかった。単純にそのキャラクター造形や絵柄に対して苦手意識を持っていたからである。
ところが、天ヶ瀬冬馬を見た時ヤベェと思った。
いやかっこいいんだよ、モデリングが。しかも仕草もなんかカッコいい。
ちょっと調べたらこいつの趣味フィギュア集めらしい。びっくりした。俺と同じじゃん。こんなカッコいい男が?
ちょっとした少年漫画のダークヒーロー的なキャラ造形、実は熱血漢、趣味はフィギュア集め、俺の好みのフックを次々引っ掛けてくる。ゲームやっていくうちにもう冬馬の性格が大好きになっていく。
そして、恋をはじめようを見る。
びっくりした。いやSMAPじゃん。
もうだんだん冬馬が木村くんとダブってくる。ところで俺はSMAPでは木村担である。そしてここで俺はだんだんジュピターの雰囲気とSMAPが似てることに思い立ち(いろいろあげるとマジで気持ち悪いので心の中に留めておく)、いやそりゃあめっちゃ好き〜〜ってなる。
というかダンスがめっちゃいい。リアルすぎるこんな技術あったのかバク転もするしめっちゃカッケェ。
ジュピターのアルバムも即買った。BANG×BANGのこのちょっと古い雰囲気めっちゃ好き〜〜。や〜〜何そのミニドラマ、ジュピターめっちゃ好き。ジュピター強い。
ってなった。
そんなこんなで俺は天ヶ瀬冬馬およびジュピターを好きになった。
ここで俺は961プロアイドルに興味を持つ。なんと他にもいるらしい。
アイマス2で765プロとジュピターにどハマりした俺は、ゲームや漫画ともうめちゃくちゃいろいろ手を出した。
結果961プロめっちゃ好きになった。
SMAPを好きな俺が、961プロ特有の雰囲気、圧倒感、馴れ合わないといいつつ人がいい、みたいな感じ、嫌いなわけがない。
765プロも勿論好きになったが、俺の中で961プロは特別なものになった。
ジュピターはこの時点で既にsideMにいた。
俺は受け入れられなかった。
俺がジュピターをすんなり好きになったのは、所謂女性向け二次元アイドルとは少し違ったからだ。けれどこの時俺はsideMを女性向けコンテンツだと思っていて、そしてキャラデザも少し変わり、なんとなく性格も変わり、あれ?俺の好きなジュピター3人はどこいったんだろうと思った。
もうそう思ってしまうと彼らの新しい曲も前向きに聞くことはできなかった。
発売2011年の頃からジュピターを応援してきた人にとっては待望の新曲と待望の新展開であり、きっと素晴らしい物だということは重々わかっていた。だが既にそれが目の前に置かれている贅沢な俺にとっては、受け入れ難い複雑なものであった。
何より俺はアイマス2の彼らをプロデュースしようとは全く思ってなくて(冬馬はそう匂わせてくるけど)、ただライバルとして、765Pとして彼らを見たかった。
だからsideMにいったことによって、これからもう2度と確定的にその立場の彼らを見れないと思ったら辛くてしょうがなかった。少し性格が変わった彼らが辛かった。概念としてあっても765プロのライバルとしてのジュピターを物理的に新しく見ることはsideMにいったことによってもう出来ないと思うと辛かった。
sideMは961プロのジュピターを、アイマス2の765プロのライバルである事実を過去にしてしまったと思ったのだ。
俺はしばらくsideMを放置することとなる。
そして月日が経ち2016年の夏あることが起こった。
そこから俺の意識が変わることとなる。
何が起こったか。
それは、SMAPの解散だ。
5人旅、27時間テレビMC、Mr.S、ビストロメンバーゲストとあまりにも好調な時期が続き、2015年の年末にはCDTVでSMAP最高レベルのパフォーマンスをし、最高の年越しをした2週間後、突如舞い込んだ報。またかと思いつつ、何やら今回はおかしいぞなり、27時間で中居くんが否定をしたその数日後に、解散決定を知ることとなった。
正直この時情緒がやばかった。SMAPが解散するなど想像すらしたことがなくて、当たり前の様に彼らを見るためにテレビをつけドラマを楽しみ音楽番組を見ていた俺は、何もかもが突然消えた気分だった。
このことについては語りつくせないのでここら辺にしておく。
さてアイマスである。
2016年から2017年、アイマスにはとても救われた。
この時既に765は勿論シンデレラミリオンに手を伸ばしていた俺は、彼女たちのアイドルとしての様々なスタンスや情熱、迷いや成長に心を奪われていた。何よりやはり楽曲から伝わる想いや、彼女達のストーリー、その全てに力を貰っていた。
そんな折、sideMがアニメになることを知る。
軽くしかsideMに触れようとしないようにしていた俺だったが、ジュピターの前日譚がアニメになると知り、流石に興味が湧いた。
で、見た。
俺はどうして彼らの新しい一歩を否定してしまっていたんだろうと後悔した。
この時丁度SMAPの中で3人が新しく一歩を踏み出していた時で、それもあり俺は、ジュピターやその周りがどんな想いで一歩を踏み出していたんだろうとか、ジュピターを失ったファンの気持ちとか、番組終了後に嬉しそうに315プロに来たことを語る声優さん達3人のこととか、何より俺がsideMのジュピターに対して閉鎖的になっていたことととか、もういろいろ思考がぐっちゃになって、涙が止まらなかった。
俺はやっと、sideMのジュピターと向き合おうと思った。
アニメの世界線という話になってしまうが、ジュピター3人は齋藤社長という社長がいなければ315プロには来なかっただろう。それはアニマスで黒井社長に裏切られたというストーリーと対になっていて、あまりにも秀逸だと思った。また315プロと765プロは似た部分が多い。それは結果的に彼らが求めていたものがライバルである765プロのような団結、みたいなものだったと思うとそれもまた秀逸だと思う。
とにかく、アニメは俺にジュピターは315プロにいてもかっこいいんだということを死ぬほど理解させてくれた。
俺は、BRAND NEW FIELDをなんていい曲なんだと思えるようになった。
もし俺がSMAPを失っていなかったら、ジュピターがsideMという舞台で新しく一歩を踏み出した勇気や、ずっと前から応援していたファンの気持ち、活躍の場がなかったジュピター3人の気持ちを蔑ろにしたままだったと思う。
様々なタイミングが偶然に重なり合って、とにかく俺はやっとsideMのジュピターを受け入れられるようになった。
今ではsideMのジュピターのことも勿論好きだし、何よりsideMというコンテンツが大好きだ。
sideMのジュピターに対してはプロデューサーなのかファンなのか傍観者なのか未だに自分でもよくわかってない。
けれど新しい場所で輝く彼らも、俺がカッコいいと思ったアイドル、ジュピターなのだ。
アイマスを知ることになった理由。
ジュピターを好きになった引っ掛かり。
sideMのジュピターを受け入れられるようになったきっかけ。
それは全てSMAPだった。
勿論それだけじゃないし、ここまで書いといてなんだがSMAPが1ミリも関係なくても、アイマスもジュピターも天ヶ瀬冬馬もめちゃくちゃ大好きだ。
けれども俺にはやっぱりアイマスとSMAPは切り離せないものなのだ。
ーーー余談
sideMのジュピターも好きになったとはいえ、やっぱり俺はsideMじゃない以前のジュピターも好きだからそのジュピターもいつか見てみたい。
一時期は絶望的だと思っていたが、最近ではなんだかそんなこともなさそうな感じがして嬉しい。
まぁつまりはいつかは961プロライブ、765プロとの対バン、765プロと961プロのオールスターゲーム、とか何かがあれば嬉しい。
ライブが決定したらその時は、みんなで喜んで、そしてチケット戦争したいと思う。